勉強が苦手な子への対応は?

ここ数日、幾人かのお母さん方から相談がありました。

「4年生なんだけど、とにかく勉強が嫌いで、全く宿題もしないんだけどどうにかなりますか?」

「6年生になったんだけど、まだかけ算がしっかり身に付いていないところがあって、この先とても心配なんだけど、どうしたらいいですか?」

「とにかくうちの子は勉強ができなくて、中3なんだけど、今のままじゃ、行ける高校が見つからないんだけど、どうしたら?」

きっと、このような悩みを抱えているお母さんたちは多いのだと思います。そして、お母さん以上に子供たち本人は不安を抱えて悩んでいるんだと思います。なにしろ、毎日学校へ行って、苦手で内容がよくわからなくても、先生の授業はどんどん進んでしまい、ますますわからなくなってしまい、それでも我慢していすに座って教室にいなくてはならず、テストがあれば、いい得点の子ばかりがうれしそうにしていて、自分は恥ずかしいから、点数を見られないように鞄にしまいます。

これらのお母さんたちの話を聞き、そして、実際に小・中学生と会ってみて、あらためて考えさせら、気づかされたことがあります。それは、このような自信をなくし不安な気持ちで毎日学校に通って頑張っている子供たちを、しっかり支えられずに学校が存在しているんだと、いうこと。

そもそもは、何度も書いてきましたが、日本の教科の枠組みが、やはり知識・技量をたくさん身に付けさせ、それによって子供たちの能力を測って、高校入試を行っている今の体制に問題があるのですが、それを言っても始まりません・・・

学校の先生方の毎日は本当に忙しいのです。本当は、このように学習が遅れてしまった子供たちを個別にでも丁寧に見てあげたい、とみんな思っています。しかし、子供たちが学校にいる間は、そのような空いている時間はありません。そして、授業時間では、決められた時数で、教科書の中身をどんどん消化していかなければなりません。そうなると、遅れている子供たちに寄り添うなんて、とてもできない状況で、気にしながら、心配しながら授業を進めざるを得ない日々を送っています。

では、どうしたら?難しいですね。

ただ、相談を受けたからには、何かしてあげたくなるのが私の性分。中学3年生の特別コースを新設して、一緒に勉強を頑張ろう!ということになりました。もし本人にやろうという意志がなければ、私もそんな気は起こさないのですが、本人が【勉強したい、高校に行きたい】という意志を明確に持っています。それなら、私がお手伝いしない手はありませんからね。同じような感覚で、小学生も特別教室を設定することにしました。いずれにしても、1人でも勉強をしたい、勉強ができるようになりたい、という子供たちに向き合いたいと思います。